近世初期漢字文化の世界/明治書院/村上雅孝(単行本) 内容紹介 Nanoelectronics and Information Technology: Advanced Electronic Materials and Novel Devices Waser, Rainer 白川静「文字講話」DVD完全収録版を推す清水凱夫(中国中世文学)立命館大学文学部名誉教授偉大な中国古代学者白川静先生は、年四回の文字講演会を自ら企画立案されて、1999年より2004年の六年間に亘って合計24回の「文字講話」を行われた。また一方では、文部省(現在は文部科学省)は「常用漢字表」を作り、そこに属する漢字以外は公的な文章には使用を禁止すると言った誤った文字制限政策を実行し、我が国の伝統的な精神・文化の継承・発展を阻害していることに警鐘をならされたものである。わが国では独自の文字を持たず、漢字によって自国の精神・文化を伝えてきたのであるから、いま漢字の正しい形・声・義を理解することは、我が国の伝統文化や精神を取り戻し、その上に将来の我が国の精神・文化を継承発展させて行く大変重要な基盤なのである。この講演はすべて「文字講話」という書物として刊行されている。ビデオ等によってそれに接することで先生の話された意味だけではなく、表現せんんとなさった深い「こころ」が読み取れるのではないだろうか。かって24回の「文字講話」をすべて聞いたことのある私ももう一度、これによって現在の文字表現の是非について再検討してみたいと思っている。